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フィラリア症について

犬フィラリア症
蚊の吸血によって感染する糸状の虫です。大きさは15p〜30p位の素麺状の細長い寄生虫で、雄虫がやや小さく寄生体である犬の心臓内で生活し、子虫ミクロフィラリアを大量に生みます。ミクロフィラリアは犬の体表の毛細血管に集まり蚊の吸血を待ちます、蚊の吸血により蚊の体内に入り込むことの出来たミクロフィラリアは気温が一定以上の条件で脱皮し感染幼虫となり、蚊が犬を吸血する際に唾液内に潜み犬の体内に侵入感染します。感染幼虫は犬の体内で2回脱皮を繰り返し心臓内(右心系)に寄生し、重大な病状をひきおこします。

予防するには
1.蚊に絶対刺されない環境をつくること
2.蚊に刺されても定期的に感染幼虫を殺滅する薬剤を内服すること
3.モキシディクSRの予防注射をする。
4.アドバンテージハートを定期的に背中皮膚に滴下塗布する。
現実的には2・3・4の薬剤を内服または注射または滴下することで予防することが出来ます。
ミルベマイシン・カルドメック・モキシデック・アドバンテージハートは犬の体内に侵入した
感染幼虫が体内で40日前後で1回脱皮しますこの脱皮した未成熟虫を殺滅駆除し予防します。
また、新薬である
モキシデックSRは1度の注射で6ヶ月もの間、未成熟虫を殺滅します。
現在、

@.毎日または隔日に薬剤(DEC)を内服する。
A.1ヶ月おきに薬剤(ミルベマイシン・カルドメック・モキシデック・アドバンテージハート)を
内服・滴下する。
B.6月に薬剤を1回注射する。または年に2回注射をする。
予防期間
北関東地方では、6月末から11月末までの6ヶ月間です。


猫フィラリア症
犬フィラリアが近年猫に感染することが知られ、
重度の循環障害を引き起こすことがあります。
猫は犬と違い感染してしまうと治療することが非常に困難です。
当院では、積極的に検査し予防をすることをお勧めしています。

予防法
猫フィラリア予防剤を毎月1回内服する。または、
新薬レボリューション6%を毎月1回頸部皮膚に滴下します。

予防期間
北関東地方では、6月末から11月末までの6ヶ月間です。

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